2008年 03月 27日
同一性障害 |
アメリカでテレビを見ていると、実の多くの出演者達がシワ取り手術を受けていることで驚く。シワ取り手術は英語ではface liftという。Face lift を受けたかどうかを見抜くには、何のコツも訓練も必要ない。不自然に突っ張った目元口元で一目瞭然なのだ。芸能関係者だけでなく、一般人でもシワ取りをしている人は意外と多い。私の分野の話で恐縮だが、シワ取りをした世界的に有名な心臓外科医もいる。
興味深いのは、シワ取り手術の結果としての顔が皆同じに見えてくることだ。恰も間近に妖怪を見ているような気にすら陥ってくる。多額の金額を美容形成に費やしているのだろうが、とにかく見ていて美しくないのだ。
逆に私の好きなダイアンキートン ( Dian Keaton ) やサリーフィールド ( Sally Field ) はシワこそあれ、とてもいい感じに年をとっていると思う。
性の同一性障害という精神疾患があるが、私はシワ取り後の人々を見ていると、年齢同一性障害というものも存在するのではないかと思う。自分の加齢による衰えを受け入れることのできない精神状態、と言う意味だ。誰でも年はとりたくない。昔から人々は不老不死を求めて薬を作ろうとしたりしてきた。しかし残念なことに、加齢は現実にやってくる。このときに精神と身体のバランスが取れない人たちがシワ取りに走るのではないのか、と言うのが私の想像である。
顔は履歴書と言ったのは古代ローマ人だが、これは2000余年を経た今でもまた真理であると思う。性格や今までの生活は、必ず顔に出る。それはface lift では治せない。シワや老人斑は勲章だ。
48歳の春、私はシワも増えシミも出てきたがシワ取りはしようとも思わない。
( Bessa-R, Color-Skopar 35mm F2.5, Fuji RXP )
興味深いのは、シワ取り手術の結果としての顔が皆同じに見えてくることだ。恰も間近に妖怪を見ているような気にすら陥ってくる。多額の金額を美容形成に費やしているのだろうが、とにかく見ていて美しくないのだ。
逆に私の好きなダイアンキートン ( Dian Keaton ) やサリーフィールド ( Sally Field ) はシワこそあれ、とてもいい感じに年をとっていると思う。
性の同一性障害という精神疾患があるが、私はシワ取り後の人々を見ていると、年齢同一性障害というものも存在するのではないかと思う。自分の加齢による衰えを受け入れることのできない精神状態、と言う意味だ。誰でも年はとりたくない。昔から人々は不老不死を求めて薬を作ろうとしたりしてきた。しかし残念なことに、加齢は現実にやってくる。このときに精神と身体のバランスが取れない人たちがシワ取りに走るのではないのか、と言うのが私の想像である。
顔は履歴書と言ったのは古代ローマ人だが、これは2000余年を経た今でもまた真理であると思う。性格や今までの生活は、必ず顔に出る。それはface lift では治せない。シワや老人斑は勲章だ。
48歳の春、私はシワも増えシミも出てきたがシワ取りはしようとも思わない。
( Bessa-R, Color-Skopar 35mm F2.5, Fuji RXP )
by goodsurgeon24hrs
| 2008-03-27 10:10
| 独り言
|
Trackback
|
Comments(3)
私の年をとったときの希望は、白いひげを伸ばして、てっぺんがごつごつと丸くなった杖をついているような仙人のような姿になることです。
姿だけは今でも半年もあればなれると、思うのですが、精神の方がなかなか追いつかないようです。
桜の季節になると必ず一度はテレビや雑誌で弘前城の桜が紹介されます。
いつも、今でも、懐かしく思っています。でも、あの当時は本当に桜の美しさを理解できていたかは怪しいものです。観桜会の酒盛りばかりを楽しんでいたのかも知れません。
「北溟寮 愛と誠lの1階」でした。
姿だけは今でも半年もあればなれると、思うのですが、精神の方がなかなか追いつかないようです。
桜の季節になると必ず一度はテレビや雑誌で弘前城の桜が紹介されます。
いつも、今でも、懐かしく思っています。でも、あの当時は本当に桜の美しさを理解できていたかは怪しいものです。観桜会の酒盛りばかりを楽しんでいたのかも知れません。
「北溟寮 愛と誠lの1階」でした。
0
Commented
by
surgeon24hrs
at 2008-03-30 03:32
x
仙人風というのはいいですね。しかし、北溟寮には大学生にしてすでに仙人のような生活をしていた人たちもいました。
確かに「北溟寮 愛と誠lの1階」のころは、桜の美しさは2の次でしたね。卒業後に雑誌などで弘前の桜が紹介されているのを見ると、また実際に訪れてみたくなります。実は卒業後は一度も弘前を訪れていません。確か弘前の桜はゴールデンウィークの少し前くらいでしたよね。
確かに「北溟寮 愛と誠lの1階」のころは、桜の美しさは2の次でしたね。卒業後に雑誌などで弘前の桜が紹介されているのを見ると、また実際に訪れてみたくなります。実は卒業後は一度も弘前を訪れていません。確か弘前の桜はゴールデンウィークの少し前くらいでしたよね。
Commented
by
kurashiki-keiko at 2016-01-18 01:51
なるほど、実はわが家のご近所にも美容外科のクリニックが開業していて、ちょっと興味があったりしたものです。しかし日本でも某大物歌手が年々そのせいで見る影もないロボットみたいなお顔になってくるのをいたましく思って拝見するにつけ、あれほど不自然なものはないと思うようになりました。逆の意味では、ケネディー駐日大使のお顔のしわ、とても自然で、年を重ねるって素敵だなと思えます。私も自然に内面から知性のにじみ出るようなステキな顔になっていくといいなと思いました。(murimuri)