ある晴れた春の週末の朝の実験 |
世の中、すべてのことは相対的である。
例えばAと言うあまりパッとしない集団に在籍している時には、私は天才的な人間である。しかしBという平均的な集団に移れば、私はたちまちにして極めて凡庸な人間の1人となる。そしてCという頭脳集団に属した場合に至っては、私は愚昧な立場から抜け出せなくなる。
私が有名大学の受験を恣意的に避けたのも、浪人時代にこの相対性理論をしっかりと身に付けた上での、思慮ある行動であったのだ。私の親は、このことを理解できていなかった。
速度も相対的だ。自動車が時速50キロで東から西に走っているだけでは50キロのままだが、そこに西から東に50キロで走っている車とすれ違うと、相対的な速度は倍増して100キロとなる。
そしてある朝、私はピンと閃いた。これは歯磨きに応用できるのではないか、と。
歯磨きをする時には、当然歯ブラシを持つ手を左右に動かしながら磨くことになる。この時に、顔を手の動きとは反対方向に動かしてみたらどうか。手を右から左に動かしている最中には顔を左から右に動かす。手が左から右の時は、顔は右から左である。
そうすることによって、歯磨きの相対速度が一気に倍増する。
この歯磨き速度の倍増は、二種類の福音をもたらしてくれる。
1. 朝の準備に忙しい時間に、通常と同じ程度の歯磨きが半分の時間で済む。時は金なり。朝の忙しい時間の余剰時間は、黄金の価値を有する。
2. 歯科検診の1週間前からこの動作を、通常と同じ時間つずければ歯磨きの効果が二倍になる。そうすることによって、付け焼き刃で、日頃から入念に歯の手入れをしているように歯科医を欺くことができる。
今朝、早速この歯磨き倍速法を試してみた。こう言うことは、週末の比較的暇なときに実験をするのが一番良い。
いくつかのことが実験により判明した。
- 手と顔の動きを長い間逆に保つのは、殊の外難しい。いつの間にか動かす方向が同じになってしまい、相対速度はゼロとなる。これは本末転倒である。
- 方向がどちらであれ、顔を早く左右に振り続けるのは難しい。
- 始めてから15秒ほどすると、船酔いのような症状が出現する。
以上をもって、倍速歯磨き法は闇に葬られることとなった。
さて賢明なる読者諸兄姉、冒頭の所属集団による自己の頭脳の相対化を思い出していただきたい。倍速歯磨き法も属する集団によっては、素晴らしいコペルニクス的転回なアイディアとして大いに認められる可能性もまるでないわけではない。
<読了>
「幕末史」半藤一利
木蓮?ぽい花のボケ具合が良いですね、フイルムカメラをまた使おうかと思ったのですが現像代が馬鹿ならぬ
あなたのように自宅でと思い暗室無くても出来る物を調べた、富士フイルムが販売していたみたいだが、もう作ってなかった
相対速度倍増の実験には笑えました。
私が試した速度1.2倍の、エレベーター実験があります。
5階で降りるのですが、まず15階のボタンを押す。
エレベーターは15階に行くつもりで加速する。
速度1.2倍で、4階近くまで到達したら5階を押して急ブレーキをかける。
結果として、5階まで早く着くわけです。
この実験はエレベーターに知らない人が乗ってたらできません。
4階でボタンを押すタイミングが遅れると、上まで連れてかれてしまい、無駄な道草になります。
日曜の朝なので、コペルニクス的なアイデアにお付き合いさせていただきました(笑)
確かに歯ブラシの往復運動のスピードに合わせて左右に首を振るという理論はためす価値ありですが、実践には不向きであったと。
では、私からの提案ですが、歯ブラシと首を交互に縦にストロークされては如何でしょう?
結果をお待ちしております。(笑)
相対速度が倍増するというところまではアホな私も理解できました。
着眼点はさすがに、旅プラスさん含め理系の発想で素晴らしい。
でもその応用に歯磨きで実験というのが、面白すぎます^^
しかも身銭切ってる感アリアリじゃあないですか。
しかし歴史上の偉大な科学者たちも、我が身をもって実験し証明してくれた
おかげで今日われわれがその恩恵に預かっていることを思えば・・・・。
これからもコペルニクス的転回のアイディア、期待してお待ちしていますヨ^^
ああでもくれぐれも、健康に害が及ばぬ範囲で^^
かなり首に負担がかかる事がわかり中止しました^^;
おー、やったことがあるのですね!嬉しいなぁ。
でも、確かにアホ丸出しです。絶対に他の人にはみられてはいけない瞬間ですね。
これは千円札が2枚程度で帰るトイカメラです。ボケ具合と言うよりもどこにもピントが合っていないと言う方が正確かもしれませんね。でも、結構ハマります。
カラーの現像、必要な道具はダークバッグと現像タンクのみ。慣れてしまえば白黒の現像と全く同じ要領で手軽にできます。日本では薬品が手に入らないのですか。それは残念ですね。 : (
貴重なお時間を無駄に使わせてしまって、大変恐縮です。
たまには小学生的発送で、楽しんでみるのもいいものです。ただ、こう言うことは誰にもみられないようにこっそりとやってみるに限ります。
発送はとても理論的だったのですが、実践上の問題があったようで断念いたしました。
ご提案の方法ですが、私はとてもリズム音痴なので、交互になんてそんな高度なことはまず不可能と思います。あはは。
種痘で有名なジェンナーも、自分の子供で実験をしました。今回の場合はあまりに馬鹿馬鹿しいしあまり人類全体のためになるような事でもないので、愚息で試してみるわけにもゆかず、仕方なく自ら検証をしてみることになりました。まぁ、結果は大失敗でしたが。
おー、それには気が付きませんでした。この相対性理論は先発にも応用可能なのですね。ふむふむ、確かに。
しかし私のと同様に、実戦には無理がありましたか。残念でしたね。
今度良いアイディアがあったら、是非お互いに意見交換をし合いましょう!
成る程ぉやってみようと思ったけど結果聞いたら
(苦笑)
ちょっと前までパナソニックの電動ハブラシを使っていたのですが壊れて(充電出来なくなって)
違うメーカーのモノに最近取り替えました。
性能は99.9%歯垢を除去するという謳い文句で変えたのですが...う〜んちょっとブラシ部分が大きいんですよね以前のモノと比べると(苦笑)
と今まで通常の歯ブラシと同じ形状だったモノから
回転する丸いブラシになった事から未だに慣れません(苦笑)
良いのか悪いのか判断がつかないまま半月経っている状況です(苦笑)
以前のモノだったらsurgeon24hrs さんの提案が出来るのですがこれだと身体をアクロバットのように側転しないといけないので...出来るかっ(苦笑)
朝の歯磨きの実験、楽しく記事を読ませていただきました。チャップリンのモダンタイムズ?でしたっけ。それを思い出しました ^^;
世の中、全てもしかしたら相対的なのかもしませんね。片側だけでは偏りができてしまうので、互いに相殺する様にバランスを保ってるのかも......なーんて
超音波歯ブラシ、私も時々使ってます。毎日使えば良いのに、時々っていうところがドーショーもないですね。我ながらよくわかっているのですが。
私の使っているのはフィリップスのものです。私のは歯ブラシの大きさは、チョッピリ小さめで使いやすいです。ん?待てよ。私の口が大きすぎるのかな? 全ての事は、相対的ですから.....
体をアクロバットの様に回移させるのって、できたら凄いですね! あはは。
週末の朝にはこのような馬鹿げた話を書いて、翌週の為のエネルギーをチャージしております。
しかも、内容がくだらなければくだらないほど、チャージの効率と質が良くなります。えへへ。
相殺する為のバランスって、仰ることが深いですね。んー、確かに世の中の釣り合いはそうやって成り立ってるのかもしれませんね。
あはは、あまりにくだらなくて、どう言う反応をすればいいのか困っていらっしゃる事とお察しします。まあ、今回の記事に始まった事じゃ無いのは、すでにご存知の通りとお察しいたします。えへへ。
例えば女性が家事や調理で一生懸命に色々と工夫をするのと同じような感じで、多くの男どもは愚にもつかないような事を真剣に試してみる傾向がありますね。世の中に男がいなかったら、月にロケットを飛ばして歩いてみようなんて思わなかったかも。
さて私の次のプロジェクトはと言うと.........おっと、まだ内緒にしておきますね。イヒヒ。
先月、リニアが試走しているのを観に行きましたが、その際、過去の実験の説明しているVTRがあったので観ていたら"相対速度"が出てきましたw
リニアの場合、500km/hで走行する車両が擦れ違ったら...、の実験の様子でしたが、歯磨きの速度っていったい...、なんて思っちゃいました^^
組織の中での相対的な能力については私も同感するところがあります。私の今所属している友の会という団体では、ほんとうに尊敬できる、事務処理能力も家事能力も優れた人が多くて自分のダメさ加減が情けないのですが、よそへ行くと私も結構出来るほうではないかと思えるのです。両方に行くことで自分の能力を過小評価も過大評価もしすぎないようにできているのでは、と思います。
リニア、実は私乗ったことあるのですよ。山梨の実験場で500キロを経験しました。とても静かで乗りごごちがよかったです。でも普段から車で癖になっているシートベルトがないのが変な感じだったのですが、配偶者が言うには「500キロも出てて事故になったら、シートベルトの有無にかかわらず皆死にます」。配偶者の方が肝が座っているようです。あはは。
くだらない話、毎回ですが、おち気合いいただきありがとうございます。
組織の中での相対的能力って、ありますよね。私が能力があるように見えるときは良いのですが、別な組織の中で使えない人間になってしまうと、トホホ感いっぱいになります。
確かに両方に参加すると言うのは、バランスを取るのに良い方法ですね。さすがです!