オファー |
平和に、また金曜日がやって来た。
そして、夕方。週末に突入。めでたし、めでたし。
Y氏は一週間の疲れを癒すべく早々にワインのコルクを抜き、舞台上手のソファに深々と身を沈める。
Y氏と民法上婚姻関係にあるM夫人は、舞台下手のキッチンで、夕餉の支度を始めた。包丁とまな板の奏でる音が、心地よく金曜の夕方の空気に響き渡る。
心の優しいY氏は、忙しく働くM夫人に「何か手伝うことはないか」と優しく尋ねた。手際よく夕餉の支度をしてるM夫人は、何ら躊躇することもなく、Y氏にこう告げた。
「手伝わないのが、一番の手伝いヨ」。
この時Y氏の記憶は、突如として大きく過去へと飛翔を始めた。
数十年前のことである。時は20世紀中庸の昭和。
キッチンでは、Yマザーが夕餉の支度をしている。そこへ心の優しい母親思いの少年Yは、「何か手伝うことはないか」と尋ねた。実は、少年YにはYマザーがやっていることがとても面白そうに見えたのだ。
Yマザー曰く、「手伝わないのが、一番の手伝いヨ」。
そんなある日、少年Yに転機が訪れた。
Yマザーが少年Yに、夕餉の支度を手伝ってくれと言う。やっと何かの役に立つことができると思った心の優しい少年Yは、天にも昇る思いで恍惚の境地に落ちた。
しかしYマザーから必要な手伝いの詳細を聞いた少年Yは、愕然としてしまった。以前に見て手伝いたいと思った事と比べると、今回Yマザーが少年Yに頼んだことはとてもつまらない作業だったのだ。
心の優しい少年Yは頼まれた事は完遂したが、今後は二度と手伝いを申し出ない事にすると、硬く誓ったのであった。
あれから数十年経た現在、Y氏は手伝いの申し出を断られると、大きな失望の表情は作るものの内心では「ウッシッシ!」とほくそ笑むのであった。
その気が無くても、一応発言する意義はありそうですね。いつでも手伝う気持ちがあるというスタンスを示しておく事が円満の秘訣なのかも。本当に手伝えと言われた時は......ガクッときますが ^^;
夕餉の準備で忙しく立ち回っているカミサン、近づくと「シッ シッ」と追いやられます。ボクハ イヌ ダッタンダ。
その上での「手伝わないのが、一番の手伝いヨ」。
それはきっと深い愛情でしょう^^
まぁ手のひらの上で転がされていると思っておいたほうがよろしいかと。
いやいやドクターのことではなくあくまでY氏とM夫人の関係では有りますが^^
そうそう、その気がなくてもとりあえず一言表明しておくのは大事ですね。一番のポイントは、本当に手伝いを頼まれることがないようなタイミングで言う、と言うことですね。ほとんど作業が終わりの頃に申し出るとか。あはは。
小雨けむる神戸ですか。こちらはドンヨリと曇天のアラバマでございます。
シッシッは笑えますね、って、笑ったら失礼ですね。まあそう言いながらヨシザワさんの手を煩わせないとk路が、奥様の優しさでしょうかね。でもヨシザワさんんは器用でいらっしゃるから、役立ちそうですね!
私が手伝うと、手伝うどころかかえって仕事を増やしてしまうのだ、と言うことを長い時間をかけてゆっくりと教え込んだ甲斐があった、と言うものです。計画通りになりました。向こうは手のひらの上で転がしていると思っているのでしょうが、その手のひらの動かし方を無意識に叩き込んだのは、この私です! (嘘)
:D
素敵な週末をお過ごしでしたねぇ~(*˘︶˘*).。.:*♡
何れキツネかタヌキの化かし合い…( *´艸`)
仲良きコトは美しコト哉です。
長く仲良く連れ添うというのは、やはりここぞ‼のtimingで相手を慮る、これ大切ですよね…。
私もね、この週末は…彼の趣味に同行して参りました。
ギリギリの攻防ではありますが、やはり互いに機嫌よく過ごせるには、それなりの配慮を施すのは一番ですよねぇ~
さすが、doctor…(๑˃̵ᴗ˂̵)و
化かし合いか、まあそんなところでしょうね。でも我が家では配偶者の方が上手なので、私が化かそうとしているのは見破られていたなと、後から思うとそうとしか考えられない時がほとんど。トホホ。
ご主人の趣味に同行されるなんて、優しい! 楽しい週末になられたことでしょう。 : )
「手伝うんだったら、全て作ってくれるんだったらいいよ!」だって。
それ以来金輪際手伝うと言う言葉は封印しておりますです。はい!
なるほど! All or Nothing と言うわけですね。というこてゃ、奥様はご主人の手を煩わせると言う選択肢は持っていない、と言うことの表明ですね。厳しい言葉の裏に、愛情たっぷりですね。
お孫さんの活躍(?)、ブログで拝見させていただいております。頑張ってますね。
大人にしてみれば、子供がやれば遅いし、事故のないように監視もしっかりとしなくてはならないしと、何も助かることはないのですが、子供は大手柄を立てた気分でしょうね。可愛い。
将来が嘱望されますね!