苦虫って、どんな味? |
突然科学的な話をする。
苦味成分の試薬をしめらせた紙で舌の奥を触れてやると、同じ試薬なのに苦味を感じる人と感じない人がいる。
我が家では、配偶者と息子が苦味を感じ、対して私と娘は苦味を感じない。私の名誉のためにはっきりと言っておくが、苦味を感じない私はそれを感じる配偶者よりも鈍感なのだ、と言うことではまるでない。
苦味を感じるかどうかは、実は遺伝によって既定されている。
しかしそう考えてみると、万人が美味しいと思う料理を作るのがいかに難しいことか。同じものを作っても、人によって味が違うのだから、どうしようもない。同じ信号を見て、ある人は赤だと言い、また別の人は赤ではない、と言うようなものだ。
調理人が苦味を感じる人であれば、問題はないのであろう。しかし逆に苦味を感じない人の作った料理を、苦味を感じる人に供してしまえば、一大事。食べる方はたまったものではないし、作った方もメシマズのレッテルを貼られかねない。両者共に不幸である。
そのようなはっきりした科学的な裏付けのある危惧の上に立ち、苦味を感じない私は罷り間違っても料理を作ったりしないように日夜たゆまない努力を続けている。
遺伝的に既定されて苦味を感じることのできる配偶者にもわからない苦味があることに、私は気付いた。彼女は私の苦味ばしった男の渋さを全く感じることがない。
このことを指摘すると、苦味のわからぬ私にどうして自分に苦みばしった男の渋さが存在しているなどとわかるのか、と言う。それは単なる私の妄想に過ぎないのだ、と。
フムフムなるほど。今回もあっさりと言いくるめられた。
こうなると私にできる唯一の事は、苦虫を噛み潰したような顔をして耐え忍ぶだけである。ただし私は苦味を感じないので、苦虫ってこんな味なのだろうなー、と想像しながらであるのだが。
<読了>
「悟らなくたっていいじゃないか」 魚川裕司、プラユキ・ナラテボー
私の大学時代からの美術仲間の友人は、家族が全員下痢をしたのに本人は大丈夫だったり
一人でスペイン旅行(ガウディを見に)をしたときに、現地で煮込み料理が安かったので食べたのだが美味しかったのに強烈な下痢
現地の人が食べてどうも無いのだからと次の日にまた挑戦、今度はどうも無かったそうです(笑)
ロメインレタスのほんの少しの上品な苦みが大好きです、この季節山には入れば採れる、フキノトウやこれから出てくるタラの芽やコシアブラの苦みも大好きです、天ぷらが最高
味覚の個人差、結構ありそうですね
料理を美味しでしょう!と押し売りされるのも困るのですが、時々あまり好きではないものを奥さんに美味しいでしょうと言われ、後々の事を考えご機嫌取りですごく美味しいと僕は嘘をつきます。 ^^;
しかし、それでわかりました。
遺伝子なのですね、苦味を感じる能力(?)というのは。
でも、子供は概して繊細なようにも思います。
いろんなものを苦いという。
そして、大人になると抜けていくような…
私は、エンダイヴなんて苦いなと思いますネ。
イタリアのラディッキオというサラダ菜も苦い。
でも、両方好きです。苦いと思うのに食べたい。
苦虫を噛み潰したような男は苦手(!)ですが、苦みばしった男は、まぁ見ている分にはいいかな。
男は優しく、笑えるキャラクターが得意分野です。(誰も訊いていないのにね)
でも味を感じる感覚が遺伝とは!
私の中の苦味走った男の渋さのイメージは
タバコの匂いとか苦いコーヒーとか強いお酒とかで。
私が知ってる先生のイメージは「無味無臭の少年」って感じで苦虫とは程遠いのですが。どうでしょうか?
>苦味ばしった男の渋さを全く感じることがない・・・
つらつら考えるにsurgeon24hrs様は「苦みばしった男の渋さ」と書かれているように「渋さ」を表にされています。
そんなこんなで(どんな?)奥様は「苦味」はよく感じるが、「渋み」は少し感じにくいのではと思われます。「渋みの勝った苦い男」であれば別ですが。
この消火栓はニューヨークはマンハッタンのオフィスビルの側面から突き出していたものです。結構この手の壁から出ているのを見かけます。
私も比較的消化器系は強いようで、スペインやイタリアに行った時でも公園の水道の水を平気で飲んで、何事もありませんでした。でも、さすがに今はそんな蛮行をする気にはなりません。
ほろ苦いものの美味しさって、いいですよね。子供の時には全然理解できませんでしたが、大人になると美味しいものが一気に増えます。 : )
誰が作ったにせよ、作った本人に向かって美味しく無いとは言えませんよね。そう言うときは、しょっぱ過ぎたら「塩の味が強調されていますね」などと言うのでしょうか。あはは。
奥様のお料理には、何があっても「美味しい」の一言ですよ!
そうなのですよ、遺伝。舌を丸めることができるかどうか、みたいに、遺伝で決まっているのです。なので、訓練してもどうになるものではありません。
ただ、食材の苦味は単一成分ではなくて、いろいろなものが混ざっているので、全く苦く無いと言うことはないでしょう。苦いと感じる度合いが弱いくらいでしょうね。
子供は、何に対しても繊細と言うか敏感な感じがしますね。味の話ではありませんが、子供の頃はコカコーラなどの単線飲料が痛くて飲めませんでした。
苦くて美味しいものって、いっぱいありますよね。
BB家のご主人、まさに「男は優しく、笑えるキャラクター」とお察しいたします。
; )
遺伝って、不思議で面白いですよね。下を丸めることができるかどうか、みたいに苦味を感じるか否かも遺伝です。
タバコにコーヒーに強いお酒、ですか.........。なるほど。健康に悪いものオンパレード。あはは。
私はコーヒー党です。お酒は、普通にいただきます。タバコは吸いません。あれはdirty disgusting habirtだと思っています。
無味無臭の少年! 嬉しいことを言ってくれちゃったりなんかしますネ!
お花見、いいですね。こちらは今年は花がどれもダメです。
そうでしたか、修辞学的な過ちを犯してしまったか! 子供の頃は、国語と美術は10段階評価で2という評価の常習でした。でもまあ、どっちみち私は、こういう表現とは縁のないことは実は十分自覚しております。とほほ。
surgeon24hrs さんの渋さを感じ取る事は出来ないこれまた驚きですね。きっと慣れてしまい感覚がその部分だけ鈍ってしまっているのでは(笑)
五味を自覚する、味わうといいますよね〜
甘み、塩味、酸味、苦味、旨味…これはお料理の基本ですよね。
旨味は、日本独自のお出汁の発想からと思われがちですが、発酵食品なんかでも多く味わえますし、海外でも当たり前に存在してますよね。
味覚は、舌だけでなく口内の奥や上でも感知されるようです。
私は、舌の側面で味わう感覚が強いかも…。
お料理をなさる方は、この味覚が衰えてくると、亜鉛かな?補給したりして、感度を上げる?なんて小耳に挟んだ事はあります。
まぁ、どちらにしても、体内に食べ物を入れる最初の関門ですから、臭いや味を素早くキャッチして、危険がないか、これは美味しそうだと見極める術は磨いておいた方が良さそうです。( *´艸`)
苦みばしったイイ男…違いのわかるイイ女でありたいと改めて思いました。( *´艸`)
そうなんですよ。なので感じない人は「味音痴」なんてことはないんですよね。初めっから決まっちゃってるんですから。
最近の私に会った人々を対象にした出口調査では、私には渋みはない、ということが判明しております。
:D
; )
そうそう、五味ですね。七味じゃあ唐辛子になっちゃいますから。おっしゃる通り、体内に食物を取り入れる最初の関門ですモンね。そう考えると美味しいという感覚よりも不味いと感じる方が生き物としては重要かも。
甘み、塩味、酸味、苦味とは別に、旨味はとっても複雑な味覚ですよね。色々なアミノ酸が複雑に混ざり合って織りなす味ですね。って、なんだか化学の実験の話をしているみたいになってきましたネ。あはは。
旨味は元々はこちらにはない概念でしたが、最近は英語でもUmamiとしてすっかり定着しています。(多分ご存知と思いますが)
そうですか、Naoさんは舌の側面ですか。となると、酸味、塩味の領域ですね。
亜鉛欠乏で味覚が落ちるのは本当と聞いています。補給するというのは、初めて聞きました。プロって、大変なんですねー。
苦味が遺伝子により感じるとは、これまた一つ引き出しが増えましたが、今後引き出せるかどうか?
今日は、卒寿を迎える女性写真家の個展に出かけます。
同じく小学校の恩師の書道展があります。
奇遇ですが、恩師の書道の師と殿の書道の師が同じ。
ご縁って不思議です。
私、子供の時に墨の味がどう違うのか?舐めたことがあります。
ロメインレタスも普通のレタスも、苦味を感じるほうですが、お試し大好き。
それにしても、楽しそうなお二人ですねぇ。
遺伝の仕組みって、本当に不思議ですよね。中には、なんでこんなことまで遺伝しなきゃいけないの、と言うようなこともありますよね。
見なさい、いつまでも活発にご活躍なされているようで、羨ましいですね。好きなことを長く続けられるのは、本当に素晴らしいことです。
墨は意識的に舐めたことはありませんが、子供の頃に大口を開けて話ながら墨を吸っていたときに跳ねて口に入ってきたことはあります。味は、んー、覚えてない!