2008年 10月 08日
あなたは全治何日間? |
( Klasse W, Velvia 100 )
何事にも得意不得意は存在する。どうやら時差ボケもこの例外ではないらしく、罹りやすい人と罹り難い人とがいる。
私はどうやら後者に属するらしく、今回の日本への往復については往路復路両方において時差ボケが皆無であった。
一説によると時差ボケの解消に要する時間は年齢の10の桁の数字と一致するそうである。つまり40代の私は全治4日間となるはずであるが、そうとはならなかった。百歩譲ってこの説が正しいとすると、時差ボケ0日であった私の知能は10歳児にも満たないと言うことか? そうは思いたくない。私は認知症にはまだ早すぎる(と思う)。
ひどい人はアメリカ国内を端から端へ移動しただけで、時差による体調の不順を訴える。ニューヨークから来た外科医とサンフランシスコで行われた会合で世間話をしていたら、彼は時差で参っている、と言う。東海岸のニューヨークと西海岸のサンフランシスコでは、時差は存在するものの3時間のみである。このくらいで参ってしまうとは、彼は私とは異なり相当にデリケートな人に違いない。
こちらの仲間内で良く言うことに、外科医に必要な3つの事、と言うのがある。曰く、「Eat whenever you can, sleep whenever you can , and pee whenever you can」。つまり「食べられるときに食べ、寝られるときに寝、小用は足せるときに足しておけ」ということである。因みに小用以外の用については、ここでは言及されていない。
私の時差ボケ防止法は、この外科医の3原則からは大きく外れている。「寝られても寝ない」のが私の方法である。
私は飛行機の中では絶対に寝ない。アトランタ – 成田間は往路約13時間、復路約11時間であるが、この間は一睡たりともしない。往復とも目的地に着くと昼であるが、ここでも寝ない。このとき、ホテルについてまず休憩、などと思うとつい寝てしまうこともあるので、荷物を解くやすぐに外出し夜を待つ。そして夕食後に少々アルコールで適度に全身麻酔を掛けて、床に就く。これで翌朝からは、始動準備完了、となる。
日ごろ感心するのは、勤務の関係で日勤と夜勤が不規則に入れ替わる、例えば看護師や警察官のような人々だ。聞いてみたことは無いが、このような人達も時差ボケが無いに違いないと想像する。さすがの私にも、そのような勤務体制をこなす自信はまるで無い。皆さん、ごくろうさまです。
by goodsurgeon24hrs
| 2008-10-08 14:09
| 日常
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