2008年 02月 05日
環境問題 |
アメリカに来て以来、年に数回はビジネストリップに出ている。用意されるホテルはどれも私には似合わない高級ホテルばかり。
シーツやタオルは、もちろん毎日交換される。石鹸は一回使っただけで、毎日新品の箱入りに交換される。シャンプーやリンス、その他のアメニティーも毎日交換されるので、使うごとになんでも新しく封を切ることになる。これは大変快適である。以前泊まったことのあるイギリスのBed & Breakfast のように、前の宿泊者が使ったあとの干からびた石鹸が置いてあるよりはるかに良い。しかし、それと同時に「果たしてこんなことで良いのだろうか」と思う。客室の数か、あるいはそれ以上の新品に近い石鹸が、毎日ホテルのダンプスターに捨てられる光景が目に浮かぶ。
ホテルさんよ、私の石鹸は滞在中ずーっと同じものでかまわない。
私用でホテルを利用するときは、残念ながらホテルの格がドット下がる。安ホテルでは、さすがに石鹸は毎日変わらない。大変結構なことである。気に入らないのは「環境保全のため、タオル、シーツは毎日交換しません」と書いてあること。誤解なきようはっきりさせておくが、「タオル、シーツは毎日交換しません」というのが気に入らないのではない。「環境保全のため」という理由付けが気に食わない。これを枕詞に使えばなんでも許されるとでも言うような感じが胡散臭い。きちんと正直に「経費削減のため」と書けばよいのだ。こういう偽善には辟易とさせられる。「経費削減のため、タオル、シーツは毎日交換しません」と書かれてあれば、安ホテルの企業努力として、私はすんなり受け入れる。嘘はいけない。
ここで思い出すのも変だが、疑問の一つにトイレのhand blowerがある。トイレで手を洗ったあと、暖かい空気がブオッーと出て手を乾燥させる機械だ。うたい文句は、「紙を使わないので、熱帯雨林を守っている」。木を伐採してからトイレで手を拭く紙として使われるまでに消費される全エネルギー量と、火力なり原子力なりで電気を作りブオッーとモーターを回すまでに消費される全エネルギー量とでは、果たしてどちらがより環境保全に寄与しているといえるのだろうか。これは非常に難しい。本気で環境問題に取り組みたいのなら、なんと言っても自然乾燥が一番である。手を洗ったあと、鶏のような格好で手を5分ほどバタバタとやればよい。しかしそんなヒマのない私は、いきおいブオッーということになってしまう。
環境保全という言葉も、曲者である。本来の意味は、環境をあるがままの状態に保つ、ということである。トイレで手を拭くときに紙を使おうが件のブオッーを使おうが、程度の差こそあれ環境は破壊される。それなのに「環境保全」や「環境にやさしい」など聞くと、どんどん自然環境が良くなってゆくような印象さえうける。コピーライターはさすがにプロである。
さて次回トイレに行ったとき、手をどうやって乾かそうか? いっそうのこと、手を洗うのをやめにしようか?
シーツやタオルは、もちろん毎日交換される。石鹸は一回使っただけで、毎日新品の箱入りに交換される。シャンプーやリンス、その他のアメニティーも毎日交換されるので、使うごとになんでも新しく封を切ることになる。これは大変快適である。以前泊まったことのあるイギリスのBed & Breakfast のように、前の宿泊者が使ったあとの干からびた石鹸が置いてあるよりはるかに良い。しかし、それと同時に「果たしてこんなことで良いのだろうか」と思う。客室の数か、あるいはそれ以上の新品に近い石鹸が、毎日ホテルのダンプスターに捨てられる光景が目に浮かぶ。
ホテルさんよ、私の石鹸は滞在中ずーっと同じものでかまわない。
私用でホテルを利用するときは、残念ながらホテルの格がドット下がる。安ホテルでは、さすがに石鹸は毎日変わらない。大変結構なことである。気に入らないのは「環境保全のため、タオル、シーツは毎日交換しません」と書いてあること。誤解なきようはっきりさせておくが、「タオル、シーツは毎日交換しません」というのが気に入らないのではない。「環境保全のため」という理由付けが気に食わない。これを枕詞に使えばなんでも許されるとでも言うような感じが胡散臭い。きちんと正直に「経費削減のため」と書けばよいのだ。こういう偽善には辟易とさせられる。「経費削減のため、タオル、シーツは毎日交換しません」と書かれてあれば、安ホテルの企業努力として、私はすんなり受け入れる。嘘はいけない。
ここで思い出すのも変だが、疑問の一つにトイレのhand blowerがある。トイレで手を洗ったあと、暖かい空気がブオッーと出て手を乾燥させる機械だ。うたい文句は、「紙を使わないので、熱帯雨林を守っている」。木を伐採してからトイレで手を拭く紙として使われるまでに消費される全エネルギー量と、火力なり原子力なりで電気を作りブオッーとモーターを回すまでに消費される全エネルギー量とでは、果たしてどちらがより環境保全に寄与しているといえるのだろうか。これは非常に難しい。本気で環境問題に取り組みたいのなら、なんと言っても自然乾燥が一番である。手を洗ったあと、鶏のような格好で手を5分ほどバタバタとやればよい。しかしそんなヒマのない私は、いきおいブオッーということになってしまう。
環境保全という言葉も、曲者である。本来の意味は、環境をあるがままの状態に保つ、ということである。トイレで手を拭くときに紙を使おうが件のブオッーを使おうが、程度の差こそあれ環境は破壊される。それなのに「環境保全」や「環境にやさしい」など聞くと、どんどん自然環境が良くなってゆくような印象さえうける。コピーライターはさすがにプロである。
さて次回トイレに行ったとき、手をどうやって乾かそうか? いっそうのこと、手を洗うのをやめにしようか?
by goodsurgeon24hrs
| 2008-02-05 09:58
| 独り言
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